
【使用した型式】 : 二軸スクリューポンプ SQ型
【液体名】 : スラリー液
目的 Goal
摩耗性の強いスラリー液移送工程でのランニングコスト削減と異物混入の抑制
問題点 The problem
摩耗性の強いスラリー液をタンクからスプレーノズルに供給移送する工程で、従来は接触式のポンプを使用していたが、以下のような課題を抱えていた。
・接触式のポンプのため、使っているうちにスラリー液でポンプ部品が強烈に摩耗してしまい、すぐにポンプ能力が低下する。
・低下したポンプ能力を回復させるために頻繁に部品交換を行う必要があり、ランニングコストが高くなるのに加えてメンテナンスの手間も大きい。
・削り取られたポンプ部品が移送液中に混入してしまうケースが散見され、移送後のスラリー液の品質にも影響が見られていた。
・発生したポンプ由来の異物がスプレーノズルで詰まってしまうことがあった。
*スラリー液とは:
液体の中に細かく砕かれた金属や土などの固形物が分散/懸濁した状態の液のこと。
一般的に、含まれる固形物の量が多いほど、固形物が硬いほど摩耗性が強くなる傾向がある。
改善点 Improvement points
非接触式の二軸スクリューポンプを導入。これにより以下のような改善効果が得られた。
・従来よりも部品摩耗が抑えられ、ポンプ寿命が延びた。
・部品摩耗による異物混入のリスクが減り、液の品質維持やスプレーノズルの詰まりによるライン停止頻度の激減という効果が得られた。
・摩耗によるポンプ能力の低下を回転数を上げることで補えるポンプ構造により、流量が減ってきた際には回転数を上げることで必要な流量を確保するという手段を取れるようになった。
これにより、メンテナンスの頻度を削減し、手間とランニングコストを削減することが可能になった。
ラインフロー Line flow

使用した製品 The product

二軸スクリューポンプ SQ型
スラリー液の移送もOK




















