ハンバーグやミートボール、つくねなど、ミンチ肉を加工して様々な製品に整形するという工程は数多く存在することでしょう。
そんなミンチ肉の成型工程において、現場から以下のような悩みの声は上がっていないでしょうか。
- 「成型時に肉が割れたり、重量にバラつきが出て歩留まりが悪い」
- 「成型後の製品に泡が入ってしまい、クレームになっている」
- 「重いミンチ肉を成型機のホッパーへ手作業で投入しており、作業者の負担が大きい」
- 「ミンチを投入するときに床にこぼれてしまい、滑りやすくなる」
- 「品質を安定させたいが、大掛かりな真空設備を入れるスペースも予算もない」
こうした「品質」と「労働環境」の課題は、移送ラインの設備を一つ見直すだけで同時に解決できる可能性があります。
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ミンチ肉移送工程で発生する課題とは?
気泡の混入による成形不良
粘り気のあるミンチ肉のようなものでは、肉を挽く工程やニーダーでの混練工程でどうしても大量の空気を抱き込んでしまいます。こういったものでは一度空気が入るとなかなか自然には抜けていきません。
また、空気を抜いたミンチ肉を成型機に供給する際、成型機のホッパーに手で投入したり、容器を反転させて装置に投入したりすると、せっかく空気を抜いたのにまた大きな泡が入ってしまうことにつながります。
このように泡が含まれたミンチ肉が成型機へ送られると、「成型時の割れの発生」や「最終製品を切った際に空洞ができる」といった品質不良の原因となってしまいます。
手作業による重労働と衛生リスク
ミンチ肉のような流動性の低いものでは、ポンプでの移送をあきらめ、ミートワゴンなどで運んだミンチ肉をスコップやひしゃくですくって成型機へ手作業で投入しているケースも少なくありません。
この工程は、昇降台の往復や高いところへの持ち上げなどの動作が必要になると、作業者にとってはさらに大変な労力となってしまいます。それだけではなく、人が介在することによるコンタミ(異物混入)のリスクを高める、こぼれたミンチ肉で床が汚れて滑りやすくなることで怪我の要因になってしまうといった課題も発生します。
「自動移送」と「脱泡」を1台で叶えるポンプという選択肢
「作業者を重労働から解放しつつ、製品の品質も向上させたい」
そんな現場の悩みを解消するのが、移送と脱泡を同時に行う「脱泡機能付き二軸スクリューポンプVQ型(デフォーミングポンプ)」です。
通常のポンプでは「液を送る」ことしかできませんが、デフォーミングポンプはポンプ内部で強い真空状態を作り出します。これにより、ミンチ肉の中に含まれる気泡を取り除きながら、次の工程である成型機へと移送することが可能になります。
また、ポンプ内部で強い真空状態を作り出すということは、同時に高い自吸力を有しているということにもなります。デフォーミングポンプは
- ポンプの回転部が他の部品と触れ合わない構造のため、ポンプ由来の金属コンタミが発生しない
- 完全ドライ状態から運転を開始しても問題なし
- 液にせん断や撹拌を加えず移送
- 高粘度液の移送に強い
といった特徴があるため、ミンチ肉のような流動性の低いものでもポンプで自吸し、次の工程へと力強く押し出すことが可能です。さらに、移送中にポンプ中でせん断や撹拌が加わらないため、液質を変えてしまうようなこともほとんど起こりません。
これにより、従来は手作業でしか対応できなかったミンチ肉の移送をポンプで行うことができるようになります。
導入によって現場はこう変わる
品質の向上と歩留まり改善
気泡が抜けた状態でミンチ肉を安定的に供給できるようになるため、成型後の重量のばらつきや割れの発生、気泡の抱き込みによる空洞の発生などがなくなり、最終製品の品質向上、不良品の発生抑制による歩留まり改善といった効果を得ることができます。
作業者の負担の大幅軽減
手作業による投入や高所作業といった危険作業が不要になり、移送工程が自動化されます。これにより、作業者の肉体的な負担が大幅に改善されるだけでなく、事故や怪我の発生リスクも大きく減らすことができます。
また、不意にドライ運転になってもポンプが焼け付かないため、液切れを懸念することなく使用でき、精神的な負担も削減できます。
衛生面でのリスク削減
配管を使った密閉系での移送方式となるため、手作業で行うときと比較してコンタミの発生リスクを抑制することにつながります。
また、床にミンチ肉をこぼしてしまうリスクも激減させることができるため、作業環境の改善にも効果が出ます。
現場の省スペース化
大型の真空釜を用意する必要がなく、比較的小型のポンプで移送と脱泡の両方を完結させることができるため、既存のレイアウトに無理なく組み込むことができます。また、ポンプの洗浄も難しくないため、清掃のためのスペースもあまり必要としません。
技術サポート
ミンチ肉を使った移送工程では、その前後のプロセスによって求められる配管状況は大きく変わってきます。また、ミンチ肉の粘度や温度、脂分の割合は製造する製品によって異なります。加えて、ミンチ肉から狙い通りに気泡が除去できるかを把握したいという要望が出てくることも珍しくありません。
こういった理由から、単にカタログスペックを見るだけではうまく機能するか判断しきれません。
だからこそ、伏虎金属工業では、単にポンプを販売するだけでなく、実際のミンチ肉の特性や移送条件に適合させるための「技術サポート」を行います。
実液テストによる事前検証
必要に応じて、実際に使用されているミンチ肉を使った移送テストを行います。これにより、適切に気泡が除去できているか、移送中に品質劣化等が起こらないかを実環境に近い形で確認し、導入前の不安を解消します。
現場の条件に寄り添った機種の選定
流量や配管レイアウト、温度変化といった現場条件をヒアリングし、条件に合った機種をご提案します。配管条件や設備配置からの見直しが必要な際には、その旨も提案いたします。
導入後のフォロー
運用開始後も、メンテナンスの相談や突発的なトラブルへの対応、交換部品の迅速な供給など、現場ごとに異なる条件に合わせてサポートします。
まとめ
流動性に乏しい液であるミンチ肉の移送では、「人手で次工程への移送を行わざるをえない」「気泡の混入で成型後に不良が発生する」といった課題をよく耳にします。
こういった課題を1台のポンプで解決できるのが「脱泡機能付き二軸スクリューポンプ VQ型」です。伏虎金属工業では、現場の課題のヒアリングを行い、手作業による負担の軽減や最終製品の品質向上に向けてサポートいたします。
「製造現場の課題をポンプで改善できるか知りたい」という方は、まずはぜひ一度ご相談ください。
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